(前のページ:Have(欲しいもの)は、「自分との距離」で洗い出す)
Have(欲しいもの)を一通り洗い出したら、つぎはDo(やってみたいこと/成し遂げたいこと)について考えてみよう。今度は「時間軸」で考えていく。
現在のやりたいこと
まず最初は「今すぐ」やりたいことを書いてみよう。
食べたいものは? 観たい映画やテレビは? ゲームをして遊びたい? ぐっすりと眠りたい? 行ってみたい場所は? 会いたい人は?
「フルーツがたっぷりのったケーキをホール丸ごと一人で食べてみたい」
「頭の芯がスッキリするまで、邪魔されずに熟睡したい」
「ビール工場見学をして、出来立てビールをたっぷり飲みたい」
現実的かどうかなんて気にせず、パッと頭に浮かんだ「今すぐ」やってみたいことはなに?
もし何も浮かんでこなければ、自分にこう質問してみよう。
「丸一日、なんのしがらみもなく休みがとれたら、何をする?」
時間もお金も仕事も、家族や友人などの人間関係も、ぜーんぶ制約がない状態で好きなことができるとしたら、どうしたいか考えてみる。自分の心に正直になってみよう。
未来のやりたいこと
「今すぐ」やりたいことを書き終わったら、つぎは未来について考える。
半年以内に「こんなことができたらいいな」と思うことはどんなこと?
仕事・プライベート・お金・健康・人間関係というカテゴリーごとに考えてみてもいい。
もう少し細かく考えてみたい場合は下記の分類を参考にしてみて。
- 仕事、キャリア
- 勉強、資格取得
- 趣味、習い事
- 美容、ルックス
- 健康、ダイエット
- ファッション、メイク
- 日々の暮らし、ライフスタイル、住まい
- 恋愛、家族、友達
- お金
- 性格
- 旅行、レジャー
半年という時間は「ちょっと先」の未来という意味合いなので厳密に考える必要はない。一年以内と考えてもいいよ。
「ちょっと先」のことであればリアルに想像できると思う。
「ちょっと先」がイメージできたら、つぎは「そのうち」を考える。
具体的には、数年(2~3年)以内に「こんなことをやっていたい」ということだ。
「ちょっと先」はリアルに、言ってみれば現実的なやりたいことが出てきたと思う。
でも「そのうち」は現実から少し離れて考えてみよう。
2~3年も時間があれば、多くのことが現実化できる。
今はまだギターを触ったことがないとしても、3年間練習すればギターを上手に弾けるようになるだろう。
仕事も3年あれば一通りのことは出来るようになる。
ダイエットだって、数ヶ月ではあまり成果が出ないかもしれないけど、毎月1kg(一日33g)というスローペースで3年続ければ、36kgも減量できる。
まったく運動習慣がない人でも、ウォーキングから始めて少しずつ走るようにすれば、3年以内にフルマラソンを完走することも難しくない。
つまり、「そのうち」というのはゼロから始めたとしても何かしら達成できる時間なのだ。
どう、やってみたいことが思い浮かんできたかな?
妄想が得意な人は、さらにその先の未来についても考えてみよう。
10年以内にやりたいこと、20年以内にやりたいこと、そして死ぬまでにやりたいこと。
妄想が苦手な人は、「もし余命半年と宣告されたら」と想像してみるとやりやすいと思う。
「どうしてもこれだけはやっておきたい」と思うことはないだろうか?
過去のやりたかったこと
現在と未来のやりたいことを洗い出したら、最後に時間を巻き戻す。
子どもの頃に憧れていたことを思い出してみよう。
もし子どもの頃に書いた作文や日記が残っていれば振り返ってみるといいね。
自分では忘れてしまったことも、親は覚えていることもある。「○○に夢中になっていたよね」「△△になりたがっていたね」と教えてくれるかもしれない。
放課後や休みの日になにをやっていたか思い出してみよう。
やりたかったのに、まだ実現できていないことはないだろうか?
* * *
Do(やってみたいこと/成し遂げたいこと)を考えているときに、欲しいものやDoのために必要なものが思う浮かぶことがある。そしたらHave(欲しいもの)のリストに追加しておこう。
Have(欲しいもの)とDo(やってみたいこと/成し遂げたいこと)が整理できたら、Be(こんなふうになりたいという理想像)に取り掛かろう。
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