うまくいかない計画には、理由がある
「こうなりたい」「こんなことをしたい」という目指す目標があったとき、あなたはどうやってそれを実現しますか?
私だったらこのブログで繰り返しお伝えしているように、「書く」ことから始めます。頭の中で漠然と考えているだけじゃなく、目標を実現するための実行プランを書き出します。
もしあなたが「計画を立ててもうまくいかない」としたら、そもそも計画の立て方が間違っている可能性があります。
「うまくいかない計画」と「うまくいく計画」の違い、わかりますか?
今日は『やってのける ―意志力を使わずに自分を動かす―』と『やり抜く人の9つの習慣』(どちらも著者は同じ。コロンビア大学の心理学博士であるハイディ・グラント・ハルバーソン氏です)で紹介されているシンプルな行動計画の立て方をご紹介しますね。
心理学で効果が実証された「効果的な計画」の立て方
何をすべきかが明確であれば、脳はそれをする機会を逃さず、行動に移すことができる
ハルバーソン氏は目標達成の切り札として、「if/thenプランニング」という方法を紹介してくれています。
これはさまざまな心理学実験で効果が実証されたもので、私自身もよく使っているテクニックです。
仕事の目標でもプライベートの目標でも、幅広く使えます。
しかも「if/thenプランニング」を使うだけで成功確率は2倍から3倍も高くなるというのです。
「if/then」というのは、「もしこうなったら、こうする」という意味。
「if/thenプランニング」とは、「いつ」「何を」するかを具体的に決めておくという非常に簡単なものです。
「if/thenプランニング」で決めること
(1) 条件を決める(いつ、どういう時に)
(2) 行動を決める(何をするか)
(3) 障害への対処法を決めておく
具体例として、私の「if/thenプランニング」をいくつかご紹介しますね。
・朝、珈琲を飲みながら手帳チェックをする
・朝食後の歯磨きをしたらホワイトニングもやる
・夕食後にブログを書く
・毎週金曜日は加圧トレーニングへ行く
・毎週金曜日は経理など事務仕事を片付ける
・毎月1日は一ヶ月のレビューと一ヶ月のプランニングを行う
・自信が揺らいだら、日記を読み返す
・イライラしたら、気持ちが落ち着くまで感謝していることを列挙する
この他にも「こういう時にはこうする」と決めていることがたくさんあります。
「if/thenプランニング」は良い習慣を増やす(悪い習慣を減らす)ために非常に効果的な方法です。
「こうなりたい」「こんなことをしたい」という目指す目標があるのなら、そのために「いつ」「何を」するかを具体的に決めてみましょう。
注意点:「if/thenプランニング」が有効なケースとそうでないケース
「if/thenプランニング」はあらゆる目標達成に有効な計画の立て方に思えるかもしれませんが、万能というわけではありません。
シンプルな行動計画は短期目標に対しては有効ですが、中長期的な計画には向いていません。
また、一定の行動を繰り返すことが結果につながるケースでのみ有効です。
たとえば、ダイエットには「if/thenプランニング」は有効です。
ダイエットというのは生活習慣(特に食習慣と運動習慣)を変えていくことですから、良い行動を繰り返し、無意識にできるレベルにすることが成功につながります。
たとえば、起業してビジネスで成功するという目標に対しては「if/thenプランニング」は有効とは言えません。ひとつの行動を繰り返すだけで起業できるわけではないし、ビジネスがうまくいくわけでもないからです。中長期的な計画の立て方というのはまったく違うのです。
あくまでも一定の行動を繰り返すことが結果につながる短期的な目標に対してということになりますが、使える範囲は広いので、あなたの生活習慣の見直しにぜひ役立ててください。