「やりっ放し」厳禁。プロジェクトにはしっかりと「完了フラグ」を立ててください
プロジェクト連載5本目。今日がラストです。
(逆算手帳の<無料>メール講座で、プロジェクトについて連載中です)
⇒ 連載1:夢の実現力を上げるための「プロジェクト化」とは
⇒ 連載2:夢プロジェクト成功の第一歩は、情熱と人生へのインパクトで「ふるい分け」すること
⇒ 連載3:家を建てるのに設計図が必要なように、夢プロジェクトにも設計書が必要です
⇒ 連載4:夢を一口サイズに切り分ければ、今日なにをすべきかがわかります
プロジェクトは中途半端な状態でうやむやにするのではなく、きっちりとレビューを行って「次」へ活かすことがとても大切です。
レビューとは過去を振り返ることだと思っている人がいるかもしれませんが、大切なことは「これからどうするか」です。今後のプロジェクトの成功率を上げるために、レビューを行います。
ここを疎かにして「やりっ放し」で放置してしまうと、せっかくプロジェクト化した意味や効果が半減してしまいますよ。
逆算手帳のサブツール:プロジェクト「レビューシート」
「レビューシート」は逆算手帳のサブツールとして作ったフォーマットです。
(逆算手帳の<無料>メール講座ではこのPDFをプレゼントしています)
逆算手帳は基本的に個人向けのツールなので、プライベートおよび個人事業レベルでの仕事プロジェクトまでをカバーしています。この「レビューシート」も個人向けではありますが、規模が大きなプロジェクトでもレビューでおさえるべき項目は網羅できていると思われます。
プロジェクトを実施した結果、どんな変化(成果)があったかをまとめる
「レビューシート」の記入する順番はさほど重要ではないのですが、まず最初は右上の「Achievement」から記入していきましょう。
「基本設計シート」で「Before」&「After」を具体化しておきましたね。
プロジェクト開始日と終了日において、実際にどんなことがどう変化したでしょうか?
どんな成果を出すことができたのか、ここにまとめます。
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右下に「Rating」という評価欄がありますが、ここは左側も書いた後、一番最後に総合的に判断して記入してみてください。
「たいへんよくできました」のハンコやシールを貼ってもいいし、ABCで評価してもいいし、10段階評価や100点満点で採点してもいいでしょう。
肝心なことは、プロジェクトの目的を果たすことができたかどうかです
◆Purpose
プロジェクトの目的を果たすことができたでしょうか?
◆Goal
目標(結果目標=最終的に得たい結果)を達成できたでしょうか?
目的と目標、この2つを混同していたり、どちらが重要かわからなくなっているケースがあります。
重要なのは当然ながら目的のほう。
そもそも、プロジェクトを実施するのは目的を果たすためなのですから、目的を果たすことができたかどうか、しっかり確認してください。
プロセスは、良かったこととダメだったこと、両方から改善点を導き出します
◆Process
プロジェクトを実施する途中経過、つまりプロセスで良かったこと・評価できることはどんなことでしたか?
逆に、ダメだったことはどんなことでしょう?
まずそれぞれを洗い出し、良かったことはさらに良くするための改善案を、ダメだったことは改善するアイデアを「Next」欄に記入してください。
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下記は昨年の逆算手帳プロジェクトのレビューです。
Achievement も Process もこのシートには書ききれなかったので、別途Excelで作りました。ここには主な項目のみ書いています。
総合評価は、「A-(Aマイナス)」にしました。
とにかく失敗の数が多かったのですが、結果(成果)はかなり良かったし、無謀ともいえる高い目標にチャレンジしたこと自体が高く評価できます。
難易度の低いことを無難にこなすだけでは評価はせいぜい「B」どまり。
難易度の高いことに挑戦するだけでも、価値は高いのです。
今年は Process の「Next」をしっかりと実施することで、昨年以上の成果を出したいと思います!
プロジェクト連載は以上です。
◇ ◇ ◇
私自身はプロジェクト・マネジメントは万能スキルで、「どんなこともプロジェクト化すればうまくいく」と思っています。
今回の連載でご紹介したのはプロジェクト・マネジメントのごく一部になりますが、これまでの私の経験で「こうすればうまくいく」という方法をまとめました。
100%うまくいくという保証はできませんが、プロジェクト化したほうが成功確率が上がることは保証できます。
プロジェクト終了ごとにレビューをしっかり行うことで、成功率はどんどん上がっていきますよ。
「手帳術」から大幅に逸脱した内容ではありますが、プロジェクト・マネジメントというスキルを活かすことでみなさんの夢が次々と実現することを願っています。